今年もオーストリア、ウィーンで開催されたVieSID (Vienna School of Interdisciplinary Dentistry)主催のサマースクール2019に参加してきました。
VieSIDはルドルフ・スラビチェック先生(元ウィーン大学歯学部学長、歯科補綴学教授)の提唱されるシークエンシャル咬合の概念を世界中で教育、セミナーを行っている会社です。
毎年参加者が増えているサマースクールですが、今年は36か国、約240名の歯科医、歯科技工士が参加していました。
スラビチェック先生の概念が世界中で支持されているのを毎年感じます。
今回サマースクールの開催前に、佐藤貞雄先生がVieSIDの講師陣とワークショップをされるとのことで、見学をさせて頂きました。
ワークショップでは世界各国(ヨーロッパ、北米、南米、中国など)の講師陣が、スラビチェック先生の概念や定義を再確認。
世界中の受講生に概念が正しく伝わっているのか?
講師たちも概念を正しく理解しているのか?
何度も何度も話し合い、ディスカッションを深めていきます。
スラビチェック先生の概念が素晴らしいからこそ
世界中の方に知ってほしい。
そして、正しく伝えたい。
概念を理解する。
それを正しく伝える。
ということは本当に難しく大変なことだと改めて感じました。
毎年、感じるのがスラビチェック先生の歯科に対する哲学の奥深さ。
単なる治療法ではなく、
哲学だからこそ、
多くの方がウィーンに集まり、
何度も何度も思考するのだと思っています。
毎晩レストランで交わされるディスカッション。
尽きない疑問に深く思考する。
思考した結果を実践し、
また新たな疑問がうまれる。
その大切さを改めて感じています。
第29期生理的な機能咬合を考慮した矯正実習コース@JM Ortho東京が無事終了しました。
今期も非常に熱心な先生が多く、
その熱意に圧倒されながら、
大変充実した実習となりました。
最終回は実際の症例を用いた診断実習。
今回から咬合器での下顎位のシミュレーションにデジタルが加わりました。
ガイダンス(歯の角度)の評価もデジタル化
デジタル化することでいつも考えさせられるのが
デジタル化=診断・治療の充実化
となっているか?
実際の患者さんの治療となると実は超アナログ。
一つとして同じものはありません。
従来の
アナログ→アナログ→アナログ
から
アナログ→デジタル→アナログ
となることで
より良い結果が得られない限り
デジタル化のメリットはないんだろうなぁと。
デジタル化することが目的にならないように。
と思いながらも、
デジタル化ってワクワクしませんか?
僕だけでしょうか??
テーマは、これからの歯科医療~小児から要介護までの「摂食、咀嚼、嚥下、ストレス管理」~
4人の演者によるディスカッション形式のセッション
当院で行っている小児期からの矯正治療についてお話させていただきました。
こどもの矯正治療については様々な治療法がありますが、
大切なのはきちんとした機能(呼吸、咀嚼、嚥下など)と歯並びが達成できること。
子供の歯が生え始めて、すべて大人の歯に生え変わるのには約15年。
そんな長い成長期間のなかで、できる限り子供の負担が少なく、
きちんとした機能と歯並びを達成できるかが、いま求められていることだと思います。
4人目の白数明義
成人の矯正治療についてお話しました。
糸田先生、松本先生の講演もすばらしく
小児から高齢者までお口の機能を軸にディスカッションできたとても良い企画でした。
この日の講演後、みんなで丸の内でお食事。
なんと、サプライズで誕生日ケーキを頂きました。
私、40歳になりました。
みなさん、ありがとうございました!
昨年9月より内藤正裕先生主催のくれなゐ塾を受講し、無事終了しました。
いつも世話になっている技工士の政廣さんと受講しました。
内藤先生のお話を初めて聞いたのは、大学を卒業してすぐの時。
当時、ここまで精密かつ、緻密な歯科治療をされている先生がいるんだなと衝撃を受けました。
そして、2017年7月にウィーンサマースクールで内藤先生にお会いする機会がありました。
サマースクール会場でスラビチェック先生を囲んで
ワイナリーでのパーティーにて
(内藤先生:左から3番目。私:一番右)
パーティーで内藤先生と色々お話をさせて頂く中で、
改めてじっくりとお話を聞きたいとの思いからコース受講を決意しました。
実際にコースの中で感じたことは、
内藤先生の歯科医療に関する深い洞察でした。
人を対象とした医療において、完璧な結果というものはありません。
だからこそ、自分自身で一つ一つ考えながら、
常に前を向いて鍛錬する必要があるということです。
歯科医師として
プロフェッショナルとして
どのように
患者さんと
歯科医療と
向き合って生きていくか?
改めて考える非常に良い機会でした。
内藤先生に直接、下顎位の誘導法を実践していただきました。
内藤先生の魂が伝わってくる非常に貴重な体験でした。
第29期生理的な機能咬合を考慮した矯正実習コース@JM Ortho東京が始まりました。
第一回目はセファロのトレース実習
セファロは矯正治療の骨格診断に欠かせません。
骨格の診断こそが、治療方針を立てる上で最も重要だと考えています。
受講の先生方はとても熱心に実習に取り組んでいました。
今回も受講の先生方との新しい出会いに感謝します。
懇親会も大いに盛り上がりました。
7月の第4回までよろしくお願い致します。