昨日、東京まで矯正のセミナーに参加してきました。
今回勉強したのは、上あごの内側に小さなネジを埋入し、それを固定源に歯を強力に動かすことができる装置。
骨に埋入する矯正用のネジ自体は歴史は古く、治療法も安全性も確立されています。
そのネジに新しく開発したプラットフォームを装着することで自由自在に奥歯をコントロールできるようになったのです。
実際に実習もしましたが、本当によく考えられた装置でした。
開発された先生がおっしゃっていましたが、製品化するまでは苦難の連続だったようです。
毎度のことですが、研修会に参加するたびに新しい情報に触れ、知らないことばかりだなぁ、と痛感します。
医療現場においてすべての患者さんの治療結果が、うまくいくことはありません。
うまくいかない患者さんのために、一生懸命考えることから、新しいものが生まれるんだなと思います。
また、自分自身もうまくいかない患者さんのために、情報を得る努力を欠かさないようにしなければとあらためて思いました。
今回の東京出張は久しぶりに前泊。
ホテルは神田。
神田駅で降りてホテルに向かったのですが、出口を間違えちょっとだけ迷子。
翌日、神田からセミナー会場のお茶の水まで徒歩で向かいました。
神田駅とお茶の水駅は中央線で一駅。
ここ数年セミナーで来ているのは神田とお茶の水。
その近辺だけの地理は分かるようになりました。
神田のホテルを出発してお茶の水に向かったのですが、なんだかおかしいなぁと。
地図アプリで確認してみたら逆方法に歩いている自分。
おまけに雨までふってきて、あっけなくタクシーに。
1分ちょっとでお茶の水に到着。
東京はいまだに慣れません。。。
明日の朝もまた東京に向かいます。
5月20,21日
がロッキーマウンテンモリタ東京本社で開催されました。
20日は当院、院長による講義。信明先生よる歯胚抜歯の手順と注意点。
21日は僕がオーバーレイを用いた矯正治療手順。技工士の政廣さんがオーバーレイの作製法。
についてお話させていただきました。
こどもは大人と違い「成長」という要素が矯正治療に加わってきます。
こどもの正しいあご成長とは?
こどもの矯正治療のゴールは?
まだまだはっきりと解明されていないことも多いと思います。
そんな中、当院では
①いかに子供のあごの成長を予測できるか?
②いかに子供の負担の少ない治療を提供できるか?
をテーマに治療法を模索しています。
全国から40名を超す先生方にお集まりいただき感謝申し上げます。
次回は11月に大阪にて開催予定です。
子供の健全な成長のために、皆様と知恵を出し合い、よりよい治療法になればと思っています。
第25期 生理的な機能咬合を考慮した矯正実習コース@東京
第2回目は「ゴムメタル」ベンディング実習
矯正治療は歯につけたブラケットという装置にワイヤ―を結びつけて歯を動かします。
歯を動かすためには、歯がきちんと動くようにワイヤーを調整する必要があります。
ワイヤーを上手に曲げるためにはどうしても練習が必要です。
僕自身も最初はホントにうまく曲がりませんでした。
研修中は毎晩、自宅で曲げる練習をしていました。
毎日曲げていると、ある時上手に曲がるようになるんです。
ギターの難しいフレーズを毎日練習しているうちに、ある時弾けるようになる感じです。
(非常に個人的な感想ですみません。)
自分の頭で考えた診断・治療方針を、ワイヤーを曲げることで具体化する。
そのためには、日々訓練するしかないんだなぁと。
多くの先生方が、患者さんのために新たな技術を習得しようと頑張っています。
今回も皆さんの熱い思いがひしひしと伝わってきました。
土曜日の夜、歯科医療従事者向けに不定期(僕の気まぐれ)で勉強会を開催しています。
勉強会の名は
「SOC=Saturday Occlusion Club」
「SOC=週末 かみ合わせ クラブ」
とでも訳しましょうか?
「良いかみ合わせ」をテーマに、様々な情報を交換しています。
今回は、
歯科医療従事者専用サイト
「ホワイトクロス」
代表取締役社長 赤司征大先生
赤司先生は歯科医師でありながら、歯科医療従事者向けの情報発信を行うサイトを運営しています。
サイトの運営者から実際に話を聞くことができる貴重な時間でした。
インターネット上には非常に多くの情報があります。
検索すれば言葉の意味などはすぐに分かってしまいます。
(ますます、物事を記憶しようとする努力をしなくなる自分がいますが。。)
しかし、検索してその言葉の意味が分かったとしても、その言葉は単に一つの情報にしか過ぎず、ただその意味について知っているというだけでしょうか?
情報は他の情報とリンクしていなければ、あまり意味がありませんし、情報を使う目的があってこそ、情報が生きてくるように思います。
歯科医院で診療をしているだけだと、自分の仕事を客観的に評価する機会がありませんし、情報を得る機会も少なくなってきます。
赤司先生の講演からは、サイトを訪れる歯科医療従事者に、様々な情報をつなぎ合わせて提供し、少しでも多くの歯科医療従事者が有益な情報を得ることで、歯科医療の質向上をしたいという熱い思いが伝わってきました。
医療の世界は日進月歩です。
昨日まで新しかった情報が、今日は古くなってるかもしれません。
新しい情報、そして確かな情報をつなぎ合わせてくれるホワイトクロスは、これからの歯科医療に欠かせないものとなっていくと思います。
第25期 生理的な機能咬合を考慮した矯正実習コース@東京が始まりました。
会場はお茶の水にあるロッキーマウンテンモリタ東京本社。
今期も全国から24名の先生にご参加いただき感謝申し上げます。
第1回目は「セファロ分析実習」
「セファロ」とは骨格を診断するレントゲン写真のこと。
矯正の診断には欠かせない検査項目です。
受講の先生方の熱意にいつも圧倒されます。
今回も、これから矯正治療を始めようという先生方が多数参加されています。
少しでも多くの先生が「かみ合わせを考えた矯正治療」を実践していただけると嬉しく思います。
夜は受講の先生方と親睦を深めました。
毎回ですが、セミナーで多くの先生方にお会いし、不思議なご縁を感じています。
長崎大学出身の先生と、同門の先生の近況で盛り上がったり。
いつも勉強会でお世話になっている先生の息子さんが受講されていたり。
ロッキーマウンテンモリタ社員さんの幼馴染みが、僕がすごくお世話になった部活の先輩だったり。
大分で開業されている先生のご自宅が、真理先生の実家と同じ町内だったり。
様々なご縁の中で生かされております。