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こどもの矯正3(オーバーレイ装着)

矯正について

こんにちは。歯科医の白数真理です。

我が家の次男坊の矯正ですが、2か月ほど前にオーバーレイを装着しました。

☆次男が矯正をすることとなったいきさつはこちらから・・・
 こどもの矯正1 
 こどもの矯正2(検査編)

6歳ごろになると一番奥の乳歯のさらに奥に、永久歯が生えてきます。オーバーレイ治療は、奥にはえてくる永久歯が適正な高さに生えそろうようにするために、上下の乳歯のかみ合わせを補正する治療法です。

オーバーレイ治療は、白いプラスチックまたは金属でできた「かぶせ」を奥から2本の乳歯(D、E)に貼りつけておこないます。「かぶせ」ですが、むし歯ではないので歯を削ることはありません。患者様の骨格によって、上だけにつける場合と、上下につける場合があります。

オーバーレイをかぶせた乳歯は、4年生ごろに永久歯に交換されます。抜けてしまうまで、オーバーレイはかぶせたままになります。

息子が実際にオーバーレイを装着した写真です。

前後を見比べると、かみ合わせの高さがずいぶん変わっていることがわかると思います。

オーバーレイ前1<オーバーレイ装着前>
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オーバーレイ装着後2<オーバーレイ装着後>

オーバーレイ装着1<矢印で示した4本がオーバーレイ>

前歯がすいて、食べにくそうですか?

そうですね。最初はちょっと慣れないかもしれません。

でも、こどもたちの適応能力は凄いです。ほとんどのお子さんが、すぐに奥歯を上手に使って普段通りの食生活を送れるようになります。大人が思っているほど、こどもたちは気にならないようです。

息子は、次の日には普通に食事していました。食べ方に慣れるまで2~3日、食事を柔らかいものや、細かくしたものを出してあげるといいかもしれませんね。

装着後、舌を噛む回数が大幅に減りました。噛んだとしても、血が出るほどではありません。本人はそれを一番喜んでいます。

1か月ほどたつと、顔の形も変わってきました。ふっくらした頬がシュッと細くなり、一気に幼児期の顔から学童期の顔に。年齢的にも顔の変わってくる時期なので、余計に変化が著しく感じられます。

母としては、幼児期を卒業していく寂しさがあり、捕まえては頬をスリスリ・・・。そして嫌がられ、頬をふかれるという二重の寂しい状況(涙)

次回は、オーバーレイの治療効果についてわかりやすくお伝えします。