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「舌側矯正」1-装置装着編ー

矯正について

こんにちは。歯科医の白数真理です。

「舌側矯正」いよいよ始まりました。

まずは検査から。

①顔、口の写真撮影
②レントゲン写真を撮影
③歯の模型
④歯ぎしり検査
⑤CADIAX(あごの機能検査)

歯の模型は型とりをして作るのですが、これがなんとセルフサービス!「歯医者なんだからできるよ。そのほうがうまくとれるから」なんて言われて、自分でピンクの型とり剤を練って、鏡を見ながらお口の中へ。
「え!じぶんでやるの?」と思いましたが、意外とできるものですね。
(もちろん患者様の型とりはスタッフがさせて頂きます)

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わたしのかみ合わせは、「深い」かみあわせ。

奥歯で噛んでみると、下の前歯が半分以上が上の歯に隠れてしまいます。

舌側矯正では、各歯の裏側にブラケットという装置をつけ、ブラケットにワイヤーという細い針金を固定します。

かみ合わせの深いわたしは、下の歯が上の歯のブラケットを噛んでしまいます。

そこで、まず下の歯だけに装置をつけることになりました。

裏側にブラケットをつけるのは、やはり大変そうでした。
わたしは口を開けてるだけですが…。はりつけるときに使う薬剤ってすっぱかったり苦かったり。うがいで不快感を取り除くことの大切さを身をもって体験できました。

だいたいの歯にブラケットがついたけど、剥がれるばかりするやんちゃなブラケットがひとつ。位置を変えたりなんだかんだして、ようやくついてくれました。

そしてブラケットに最初の「レベリング」という段階に使う比較的フニャフニャの、柔らかいワイヤーを固定しました。これで、矯正スタートです。DSC_6427

外から見ただけでは、矯正の装置がまったく見えません。

ブラケットをつけてから、舌の付け根に口内炎がポツリとできました。これが結構厄介者で、何かを飲み込んだりしゃべるときに口内炎がブラケットに当たるので痛くて痛くて。それでも5日ほどで治ったのでよかったです。

じつは、10年ほど前に矯正をし始めた時がありました。そのときは途中で長男を妊娠したため途中でやめてしまったのです。外から見える矯正でしたが、そのときにはほっぺたの内側に口内炎や傷ができてとても痛かったのでした。
でも、頬の粘膜より舌のほうが強いのでしょうか。裏側の装置では今のところそこまで激しい口内炎も傷もできないので、楽な気がします。

ただ、問題はしゃべりづらいこと。人はしゃべるとき、舌をうまくコントロールして上下の歯の裏側につけたり、うっすら隙間を作ることでいろいろな発音をしています。歯の裏側にブラケットがついてしまうと、舌と歯の間には必ず隙間ができてしまうので、舌っ足らずになってしまいます。うまく発音ができないので、自信がなくて声も小さくなってしまいます。これは訓練して、なんとか普通にしゃべれるようになりたいものです。

次回は、3週間後にしっかりしたワイヤーがはいり、いよいよ歯が動いていきます。

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