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スパイスと歯科材料:クローブと丁子油

ドクターのつぶやき

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以前のブログで紹介しましたが、ここ数年しょうがシロップにはまっています。

しょうがシロップに入れるスパイスですが、

シナモンスティック、カルダモン、ローリエ、クローブです。

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ウィーンの市場で買ってきたカルダモン

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シナモンスティック

クローブだけがなかったので、前回のしょうがシロップの際は入れませんでしたが、

つい最近スパイス屋さんで発見し購入。

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こちらがクローブ。

クローブの開花前のつぼみを乾燥させたもの。

匂いを嗅いでみると、結構な香りがします。

一番初めに思い浮かんだのが、おばあちゃん家の箪笥のにおい。

まさか?と思って調べてみると、和装の芳香剤に使われているそうです。

それともう一つ、どこか記憶に残る匂いだなぁと思って調べてみると

クローブの和名が「丁子(ちょうじ)」

「ちょうじ」ときいてピンときました。

歯科で古くから使われている「酸化亜鉛ユージノール」という薬の主成分が

丁子油(ちょうじゆ)なのです。

丁子油はクローブ(丁子)から抽出した油。

丁子油を主成分とする酸化亜鉛ユージノールは殺菌作用や歯髄沈静作用があり、

歯科関係者では知らない人がいないくらい有名なお薬。

「歯医者さんの匂い」の主成分といっても過言ではありません。

まさか、しょうがシロップのスパイスから自分が使っている歯科材料が結び付くなんて!

クローブを料理で使うたびに、ユージノールのことを思い出しそうです。

 まだまだ香辛料に詳しくありせんが、その奥深さを知り

ますます興味がわいてきました。