小臼歯を抜きたくない。歯科衛生士さんの矯正治療。
症例
年齢:30代
性別:女性
主訴:ガタガタを小臼歯を抜かずに治療してほしい
抜歯の有無:第3大臼歯
外科手術の有無:なし
治療に用いた装置:マルチブラケット装置(すべての歯に装置を付ける方法)
治療費[自由診療]:88万円 ※別途、保定装置代、管理料が必要です
治療期間:1年2ヶ月
治療に伴うリスク、副作用など:
ワイヤー装置で歯が動くときに痛みがあります。顎間ゴムなどの協力が得られない場合、治療が進行しないことがあります。※症例は当院の一例です。治療内容には個人差がありますので詳しくはご相談ください。
知り合いの歯科医の先生からのご紹介で当院を受診された衛生士さん。
何軒かの歯科医院に相談に行ったところ、
「小臼歯を4本抜歯しないと治らない」
と言われたそうです。
実は歯科医療従事者の方が、小臼歯の抜歯に抵抗があることが多いようです。
小臼歯の抜歯がよくないのではありません。
小臼歯を抜歯しても、機能的に問題のないかみ合わせを作ることができればよいと思います。
しかし小臼歯を抜歯すると
かみ合わせが不安定になったり、
歯列が狭くなることで、
様々な問題が出る可能性があるのです。
そういった可能性がある以上、当院では第一選択として小臼歯の抜歯をしておりません。
今回もゴムメタルを用いて治療を行いました。
治療期間は1年2か月
小臼歯を抜歯しなくてもガタガタを取ることができました。
小臼歯を抜歯せずにガタガタを治療すると
前歯が飛び出したようになる
と言われることがよくありますが、きちんと治療すれば問題ないと考えています。
実際に、この症例でも術前に比べて前歯が飛び出してはいません。
歯科医療従事者である歯科医衛生士さんだからこそ、
小臼歯が咬み合わせの安定に大切であることを知っています。
より多くの患者さんに正しい情報が伝わることを願っています。