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なぜ非抜歯(小臼歯の抜歯をしない)のか?

人間の歯は様々な形をしています。

切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯

それぞれ形が違います。

そして、その形にはきちんと意味があるのです。

その意味を教えて下さったのはオーストリアナソロジーの提唱者であるルドルフ・スラビチェック先生。

なかでも小臼歯は上下のあごの位置関係をコントロールする重要な役割を担っています。

その役割とは「下あごが後ろに下がらないようにする」こと。

 

「下あごが後ろに下がる」?と思われるかもしれません。

実は人間の下あごは進化の過程で、とても不安定になり、ちょっとしたことで後ろに下がってしまうのです。

下あごが後ろに下がるという危険な状態から守ってくれているのが「小臼歯」です。

 

下の写真は矯正治療中に小臼歯だけで噛むように調整している時の写真です。

 

お口を閉じてくると、上下の小臼歯が一番先にあたり下あごが後ろに下がらないように誘導してくれるのです。

 

下あごが後ろに下がるとなぜ危険なのか?

 

実験的に下あごを後ろに下げるようにすると、脳がとても不快感を感じるのです。

そしてその不快感は自律神経にも影響を与えることが分かっています。

下あごが後ろに下がった状態が長く続くと、自律神経のバランスにも影響を与えてしまうことになります。

 

下あごが後ろに下がらないようにコントロールしてくれている小臼歯のおかげで、快適に生きていけるといっても過言ではないかもしれん。

 

自然が創った形にはかけがえのない役割があることを感じられるのが小臼歯。

 

小臼歯の大切な役割を知ってしまうと、矯正治療のために抜歯できなくなるのです。

 

下あごが小臼歯によって誘導されている様子をご覧ください。

小臼歯の大切な役割を少しでもご理解いただければと思います。

矯正治療に年齢制限はあるの?

歯の矯正治療といえば、小学生や10代のころにするイメージが強いのではないでしょうか?

10代のころに矯正治療をすれば成長も旺盛で、歯も動きやすく、歯茎がだがったりするなどのリスクも少なくてすむというメリットもあります。

しかし、大人になったから成長が止まってるので、矯正治療ができないというようなことはありません。

10代の方が受ける矯正治療は、親御さんがお子さんの歯並びの見た目やかみ合わせの不具合で、将来困ることがないように矯正治療を受けるということがほとんどだと思います。

それに比べ、成人の方が受ける矯正治療は、見た目の改善はもちろんのこと、かみ合わせの不具合によるトラブルを改善するという目的が大きくなってきます。

歯を失う原因の代表的なものには①虫歯②歯周病が挙げられます。

しかし、③悪いかみ合わせも歯を失う原因となってしまいます。

かみ合わせが悪いと、見た目の悪さはもちろんのこと、歯磨きがしにくかったり、特定の歯に負担がかかったりします。

また、顎のずれがひどくなると全身のバランスにも影響すると言われています。

かみ合わせは外から見える前歯だけでなく、奥歯のかみ合わせが、健康なかみ合わせには重要なのです。

少々のガタガタ、受け口、出っ歯などがあっても、歯周病や虫歯もとくになく、ご自分の歯がきちんと残っている方はあえて矯正治療をする必要はないかと思います。

しかし、虫歯が絶えずできる、歯茎が腫れやすい、かみ合わせがずれてしまってうまく噛めない、などのトラブルが頻発する場合、かみ合わせをきちんと治すことを一度検討されてはいかがでしょうか?

矯正治療に年齢制限はありません。

当院で矯正治療を受けられる方の平均年齢は約35歳。最高年齢は68歳です。

いままで、矯正治療をしようかと悩んだことがあり、年齢によってあきらめている方。今一度、矯正治療を検討されてはいかがでしょうか?

矯正治療はご自分の歯を動かすので、もちろん痛みや違和感もあります。また1~2年の治療期間もかかります。保険が適応できないので費用も掛かります。

しかし、ご自分の歯を動かすことで、お口の健康を回復することができ、将来的なトラブルに対するリスクも減らすことができると考えています。

当院では、見た目だけでなく、患者さんが生涯ご自分の歯で噛めるよう、顎機能検査(CADIAX)などでお口の機能を評価したうえで治療を行います。

矯正治療=より健康になるためのかみ合わせ治療

を考えていただければ、年齢にかかわらず受けて頂ける治療だと思います。

「患者さんが生涯にわたってご自分のお口で食事ができ、健康な生活を送ることができる」

を実現するために、最大限サポートさせていただければと思います。

やってはいけない開咬の治療法

オープンバイトは奥歯しかあたっていないので、奥歯を削ると前歯が閉じるのではないかと思われるかもしれません。しかし、

「絶対に奥歯を削ってはいけません!」

他医院で奥歯を削ってオープンバイトがひどくなった患者さんが何人も当院に来院されます。

下の写真は奥歯を削ったあと、オープンバイトがひどくなった患者さんです。

スライド1

実際に奥歯を削った歯科医師の先生から

「奥歯を削れば削るほどオープンバイトが悪化してきた」

とのことで、当院にご紹介頂きました。

スライド2

オープンバイトなので、奥歯しか噛めなくて、常に奥歯に違和感や痛みがあったそうです。

かみ合わせが原因と考えられる歯の違和感や痛みに対して咬合調整(歯を削るかみ合わせの調整)をおこなうことがあります。

しかし、オープンバイトの方は咬合調整をすればするほどオープンバイトが悪化してしまうのです。

オープンバイトは奥歯を削っても治らないのです。

奥歯を削れば削るほどオープンバイトがひどくなります。

奥歯を削る前にぜひ一度ご相談ください。