「上顎前突・出っ歯」を「小臼歯抜歯・外科手術しない」で治療した症例
症例
年齢:30代
性別:女性
主訴:出っ歯を治したい
抜歯の有無:なし
外科手術の有無:なし
治療に用いた装置:マルチブラケット装置(すべての歯に装置を付ける方法)
治療費[自由診療]:88万円 ※別途、保定装置代、管理料が必要です
治療期間:1年6ヶ月
治療に伴うリスク、副作用など:
ワイヤー装置で歯が動くときに痛みがあります。顎間ゴムなどの協力が得られない場合、治療が進行しないことがあります。※症例は当院の一例です。治療内容には個人差がありますので詳しくはご相談ください。
【上顎前突・出っ歯とは?】
出っ歯とは名のとおり、上顎の前歯がとびだしている状態のことを指します。
ほぼ同じ意味表す不正咬合の専門用語として「上顎前突」があります。
【上顎前突は本当に上顎が前突しているのか?】
下の症例は上顎前突を主訴に来院された患者さんの治療例です。
このような症例では通常上の前歯が出ているので、上顎の中間の歯(小臼歯)を抜歯して上の前歯をひっこめてくる方法が一般的です。
しかし、ある研究結果では上顎前突とされる患者さんの85%が上顎が出ているのではなく下顎が下がっているという結果が出ています。
つまり、上顎前突の患者さんは第一選択として上顎をひっこめるのではなく、下あごをできる限り前に出すよう矯正治療を行ってあげる方がよいのです。
(注:下あごを前に出すといっても受け口になることはありません。)
下あごをできるかぎりまえに出すように矯正治療することで、中間の歯を抜かなくてもここまで出っ歯が治ってしまうのです。
治療前は常に前歯が出ている状態でしたが、治療後は自然にお口が閉じれるようになりました。
お口も閉じやすくなり、見た目も大変満足していただけました。