「右上の歯が何度も取れてしまう。前歯が突き出ているのも気になるので治したい」とのことで来院された20代女性

【カウンセリング・診断結果】

拝見したところ、右上前歯（中切歯／1番）には被せ物が入っているものの、被せ物を支える歯根の状態が悪く、被せ物が外れやすくなっていました。

検査の結果、右上前歯は残すことが難しく、抜歯が必要と診断しました。

また、骨格が原因で上あごが大きく前に突き出している「上顎前突」が認められ、しっかりと噛むことができなくなっており、患者様は「全体的な噛み合わせも改善したい」とご希望でした。

【行ったご提案・治療内容】

診断結果をお伝えしたうえで、矯正治療で噛み合わせを整えてから右上前歯を抜くことをご提案し、同意いただきました。

抜歯後の前歯を補う方法には、

①　あごの骨に人工の歯根を埋めてその上に歯を装着する「インプラント治療」

②　両隣の歯を削って橋渡しのように被せ物を装着する「ブリッジ」

があります。これら2つの方法をご提案したところ、患者様は「両隣の歯を削りたくない」との理由から、インプラント治療を選択されました。

まず、しなやかなゴムメタルを用いたワイヤー装置「GEAW（ギア）システム」で矯正治療を開始し、噛み合わせの改善を行います。

矯正治療を行った結果、全体の歯でバランスよく噛むことができるようになったことが確認できました。

右上前歯の抜歯を行い、インプラントを埋入し、セラミックの歯を装着し、治療を終了しました。

【術後の経過・現在のご様子】

ワイヤー矯正治療で前歯が正しい位置に下がり、抜歯した右上前歯部分もインプラントでしっかりと補うことができました。

患者様には「しっかりと噛めているし、美しい口元になって嬉しい」と、大変お喜びいただきました。

現在は、定期的なメンテナンスでご通院いただいています。

【矯正とインプラントのコンビネーション治療】

すべての歯がそろっている方は、矯正治療のみで完結しますが、歯を失った方は同時にインプラントなどが必要になります。

白数デンタルオフィスでは日本口腔インプラント学会専門医が在籍しておりますので、矯正治療＋インプラント治療が当院で一度に治療可能です。

同じドクターが一貫した治療計画で、患者さんに最適な治療選択肢を選んでいただくことができます。

お口の中を総合的に治療したい方、難症例、セカンドオピニオンにも対応しております。

遠慮なくご相談ください。