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SAM社(ドイツ)CEOが岡山に。AxioPrisa:アキシオプリザ

抜かない、外科手術なしの矯正

■矯正治療における模型診断のデジタル化が完了。

矯正治療の診断に欠かせない咬合器
咬合器で診断するためには、歯型を取って作った石膏模型が必ず必要でした。
 
今回、石膏模型が必要なくなり、すべてデジタルで完了できるようになりました。
(型どり材でお口の中の歯型を取る必要がなくなりました。口腔内スキャナでの撮影は必要)
 
それを実現したのがデジタルフェイスボウ:AxioPrisa(アキシオプリザ)
 
今回、AxioPrisa(アキシオプリザ)を製造しているSAM社(ドイツ)CEO:フロリアン・マック(Florian Mack)さんが、説明のため当院を訪問してくれました。
 
(ちなみにフロリアン・マックさんと以前お会いしたのは2017年7月 →https://sdo.ne.jp/blog/report/8834.html)
 
 
ゴムメタルを販売してるJMオーソの方、いつもお世話になっている政廣さん(歯科技工士)と。
 
直接、開発者から説明を聞くことができた貴重な時間
 
様々なパーツについて一つずつ解説してもらいました。
 
発売前の試作品のデモ。
 
数年前から考えていた「矯正治療の診断模型のデジタル化」という目的がついに実現しました。
 
もちろん患者さんへの負担も大幅に軽減されています。
 
デジタルの普及が患者さんにとって良いものであれば積極的に取り入れていきたいと思います。
 
Axioprisaとは?

 

以下、少々専門的な内容です。


■石膏模型の置き場所問題

矯正治療などの全顎治療の際には治療前と治療後の石膏模型が必須です。
当院ではすべての患者さんにCADIAXで下顎運動を計測し、SAMまたはSL咬合器にマウントした模型上で下顎位の診断を行うというシステムを採用しています。
つまり、すべての患者さんの術前、術後の咬合器にマウントした模型の保管場所が必要なのです。
通常の平行模型にくらべて、咬合器にマウントした模型は体積が約2倍。
それが、術前、術後の2組なので保管場所に苦労していました。

■CADIAS3D(バーチャル咬合器)の活用

数年前からCADIAXに付属してる診断ソフトであるCDIAS3Dを活用することで、バーチャル咬合器が使えるようになりました。
バーチャル咬合器上で最終的な下顎位のシミュレーションをおこなったり、セットアップを行っています。
 
バーチャル咬合器を活用すれば、模型はSTLデータになり容積はゼロ。
しかし、バーチャル咬合器にデータを再現するためには、患者さんの印象を取り、模型を作製し、その模型をスキャンする必要がありました。
 
口腔内スキャナのSTLデータをそのままバーチャル咬合器に再現することが最後の課題でした。
 
 

■アキシオプリザで何か変わったのか?

口腔内スキャナのデータには咬合器上での位置情報が記録されておらず、直接バーチャル咬合器に再現できないのが現状でした。
 
そして、今回ついにフェイスボウのデジタル化が実現したのです。
 
アイデアとしては単純なものなんですが、実際に操作して感じたのはソフトが非常に使いやすいこと。
口腔内スキャナのデータをバーチャル咬合器に再現するまでに早ければ10分かかりません。
 
従来の上下印象、石膏模型作製、咬合にマウント、模型をスキャンなどの手間と時間がを考えるとかなりの効率化になりました。
 
患者さんにも、我々医療従事者にとっても本当に素晴らしいものだと感じています。
 
 

■デジタル化の歴史

カメラのデジタル化により、アナログのフィルム現像、保管から解放されました。
レントゲンのデジタル化することで、レントゲンの現像、フィルムの保管から解放されました。
口腔内スキャナ(IOS)の普及に伴い、印象材、石膏模型から解放されました。
 
人(医療従事者)と人(患者さん)のやり取りを手助けしてくれるものであれば、デジタル化の恩恵はとても大きいのだと思います。
 
患者さんにとって、医療従事者にとって、社会にとって、良いものであれば積極的にデジタルを取り入れていきたいと思います。