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「椅子に座る」を哲学している方に出会いました。

ドクターのつぶやき

 
こんにちは、院長の白数正義です。
 
猫背・姿勢改善トレーナー片山翔太先生の紹介で、暮らしの椅子専門店「+α(プラスアルファ)」代表小橋さんから、椅子とは何か?椅子に座るとは何か?について目からうろこのお話をお伺いしました。
 
「椅子に座る」ということは僕たちの日常には欠かせません。現代社会で生まれてから一度も椅子に座って食事をしたことがない人はいないと思います。(大自然で定住していない原住民は別かもしれませんが。。)
 
日本の一般家庭に椅子とテーブルで食事をする文化が入ってきたのは明治以降(のはず。)それまでは畳にちゃぶ台と座布団の生活(もちろん今でもちゃぶ台と座布団も大いにあり。)
 
小橋さん曰く、西洋に比べ日本では、椅子とテーブルという文化の歴史が違うとのこと。なので、日本ではきちんと自分に合った物なのかではなく、見た目のデザインで椅子を選んでしまいがち。僕もその類です。
 
家の中で一番多くの時間を過ごすダイニング。その椅子とテーブルが居心地の悪い物だったら、本当に残念。(我が家のダイニングがちょっと残念なことになっている。。。)
 
小橋さんからから教えて頂いた「椅子に座る」とは、
  1. もともと4足歩行から2足歩行になったヒトにとって「立っている姿勢」が理想
  2. だけど、立っていると足が疲れるので座る。
  3. しかし、座るという姿勢そのものが骨格的にヒトには負担になっている。(立っている姿勢が理想なので)
  4. できるだけ負担の無い姿勢が取れる椅子が大切(足が地面にきちんとついている、腰椎、太ももを圧迫しないなど)
  5. しかし、いくら良い姿勢で座っていても、長時間座っていると窮屈なので適度に姿勢を変えられた方が良い。
  6. 成長中の子供は座面、足置きを変えられるものが良い
  7. 椅子を基準に机の高さを決める
  8. そのうえで個人のライフスタイルに合わせてアレンジ
  9. 見た目のカッコよさ、自然と調和した素材
  10. その他色々
ほんとに奥が深いです!
 
歯科医としては、自分のお口で食べる+より良いお口の発育を手助けしています。
 
実は、お子さんにとって「食べる姿勢」と「お口の機能の発達」が密接にかかわっています。
  • お子さんの足がきちんと床(足置き台でも可)についているか。
  • 椅子とテーブルの高さに無理がないか。
などがお口の機能発育にも大切なんです。
 
家庭での食べる場(ダイニングの椅子とテーブルの形)が良いものになれば、自然と食べる姿勢が良くなり、お口の機能もより良いものになっていきます。
 
椅子専門の小橋さん、姿勢専門の片山先生、お口専門の白数が
姿勢とは、食べるとは、椅子とは、家庭とは、まで幅広い哲学的なディスカッションで盛り上がりました。
 
「座る」ということを深く考えた楽しい一日でした。
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