2014年から毎年参加しているViesid ウィーン・サマースクール。
コロナ過で昨年よりウィーンでの現地開催は中止となり、Webiner形式での開催となりました。
そして今年もWebinerでサマースクールが開催されました。
7月22日からの4日間、様々なトピックがあり、非常に濃い内容でした。
毎年サマースクールに参加して感じることは、
「概念を学び続ける」
ということの大切さです。
どんな治療法にも根底となる概念が必ずあります。
現在当院で行っている治療の根幹となる概念は「オーストリアナソロジー」
オーストリアナソロジーとは元・ウィーン大学歯学部学長・補綴学教授であるルドルフ・スラビチェック先生が提唱されている概念です。
私自身は大学を卒業してすぐにオーストリアナソロジーを学び始め、日常臨床を行ってきました。
毎年参加しているサマースクールではオーストリアナソロジーの概念に基づいた治療法がたくさん発表されます。
毎年参加していますので、概念については何回も同じことを聞いています。
何回も聞いたので、来年はもう聞かなくても大丈夫かなと思う瞬間があります。
だけど、次の瞬間、かならず新しい発見が必ずあるんです。
なぜ何回も聞いてるのに新しい発見があるのでしょうか?
その理由は、治療の「概念」を学んでいるということにあります。
「概念」は治療法ではなく、患者さんをどのように治療していくかという「考え方」です。
患者さんは一人ひとり異なっています。
そして、常に同じ治療法があてはまりません。
だからこそ治療の根幹となる「概念」が必要なのです。
自分自身が臨床経験を積み、概念に基づいた治療をするたびに、概念の理解度が増していくのです。
「概念」を学ぶサマースクールだからこそ、毎回新しい発見があるのです。
それくらい奥が深い概念。
概念の学びには終わりがありません。
これからも自分らしく、ずっと学び続けたいと思います。
↓↓ 2019年のサマースクールの様子はこちら