化学で習う酸性、アルカリ性を表す「PH」
私の時代は「ピーエイチ」または「ペーハー」で習った記憶があり
学校の先生も「ペーハー」読みをする方が多かった気がします。
時は変わり、現在の中学教科書では「ピーエイチ」とのみ表記されていて、
先生も「ピーエイチ」としか呼ばないようです。
「ペーハー」っていうと、中学生の息子に「それ古い言い方でしょ。」と言われる始末。
どちらも意味は通じるのですが、使い方が変わっているのならば、
やはり新しい方に合わせるしか仕方ないのかなと。
そして今回驚いたのが
メンデルの遺伝法則に出てくる
「優性」「劣性」が使われなくなったとのこと。
「優性」「劣性」以外に遺伝法則を表現する言葉なんて無いでしょ。
と思いながら
「じゃ、どんな言葉に変わったの?」と聞いたところ
「けんせい、と、せんせい」
え、何ていったの?
「けんせい! せんせい!」
「けんせい? せんせい?」
このやり取りを3回くらい繰り返し、
漢字を教えてもらうと
「顕性(けんせい)」
「潜性(せんせい)」
って書くんだよ、と。
ちょっと理解するのに時間がかかりましたが、
つまり遺伝子として現れる形が、
「顕在化:はっきりと表面にあらわれる」か
「潜在化:表面上は分からないような状態になる」か
ということなんですね。
なるほど。
ゆっくり考えてみると、従来の「優性、劣性」は、
「多数に現れるもの」=「優ぐれている」
ようなイメージがどこかあります。
単に特徴が表れやすいだけであって、
決して優れているわけではないんですね。
そう考えると確かに「顕性、潜生」の方がしっくりくるなぁと。
よく考えたなぁと、言葉を定義した方をほんとに尊敬します。
言葉一つで物事の意味まで変わってくることを改めて考えさせられました。
言葉ってホントに大切で、常に変わっていくものだなと。
もっと言葉を大切にします。