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 「ガタガタの歯並びを治したい」重度の「叢生」を健康な歯を抜かずに治療した症例 20代男性

症例

年齢:20代

性別:男性

主訴:ガタガタを治したい

抜歯の有無:なし

外科手術の有無:なし

治療に用いた装置:マルチブラケット装置(すべての歯に装置を付ける方法)

治療費[自由診療]:88万円 ※別途、保定装置代、管理料が必要です

治療期間:2年2ヶ月

治療に伴うリスク、副作用など:
ワイヤー装置で歯が動くときに痛みがあります。顎間ゴムなどの協力が得られない場合、治療が進行しないことがあります。※症例は当院の一例です。治療内容には個人差がありますので詳しくはご相談ください。

「ガタガタの歯並びを治したい。前歯で上手く噛めない」とご相談いただきました。

  ■カウンセリング・診断結果

歯が正常な位置からずれて生えている「叢生(そうせい)」が上下の前歯を中心に認められました。

特に上の糸切り歯(犬歯/3番)は大きく前に出て重度の「八重歯」になっており、唇が閉じづらく、歯ブラシも非常に当てにくくなっていました。

噛み合わせも悪く、上下の前歯に隙間が生じる「開咬(かいこう)」が見られ、前歯で食べ物を噛み切ることが難しい状態でした。

また、右上の一番奥に、虫歯のある親知らず(第3大臼歯/8番)が残っていました。

■治療内容

右上の親知らずのみ抜歯してから、ゴムのように柔らかいチタン合金製の矯正用ワイヤー「ゴムメタル」を用いた「GEAW(ギア)システム」で、歯並びを整える治療をご提案しました。

GEAWシステムを用いることで、一般的に抜歯されることの多い健康な歯「小臼歯」を抜かずに治療できることをご説明し、同意いただきました。

治療中は、患者様ご自身で装置にゴムをかけてもらう「顎間ゴム」などのご協力も得ながら歯を動かしていきました。

■術後の経過

歯が適切な位置にきれいに並び、上下の歯でしっかりと噛めるようになりました。

患者様にも「口元を気にせず過ごせるようになり、食事もしやすくなった」と大変お喜びいただきました。

現在は定期的なメインテナンスでご通院いただいています。

 

▼なぜ歯を抜くの?
 ガタガタの歯並びは顎の骨に対して歯が並ぶスペースが不足していることによって起こります。歯並びを改善する場合、スペースを確保のために必ず抜歯が必要になります。ではどこの歯を抜くのが一番良いのでしょうか?
 
▼抜歯矯正と非抜歯矯正
矯正治療では小臼歯を抜歯して治療をすることを、一般的には「抜歯矯正」と呼んでいます。親知らずを抜歯しても、小臼歯を抜歯しなければ「非抜歯矯正」と呼ばれます。
 
▼抜歯するなら小臼歯?親知らず?
 歯並びが悪くなる原因は奥歯のかみわせの悪さにあります。奥歯のかみわせに影響を与えているが親知らず。つまりガタガタを治すには親知らずの抜歯が第一優先と考えています。親知らずの抜歯を行えば、ほとんどの症例でガタガタを解消することができます。
 
▼小臼歯の抜歯は必要?
ガタガタが重度の場合には親知らずに加えて小臼歯(前から4番目)も追加で抜歯することもあります。小臼歯を抜歯するかどうかは、歯が並ぶスペースだけでなく、お顔全体の骨格や奥歯のバランスなどを総合的に診断して決定します。口元の突出感をより改善したいという美容整形目的の強い方は、小臼歯の抜歯が追加で必要になるかもしれません。
 
▼非抜歯治療は見た目が悪くなる?
ガタガタの歯並びを非抜歯でなおすと、口元が飛び出る「口ゴボ」やゴリラみたいな口元になるのでやめた方が良いという意見があります。しかし、奥歯のかみ合わせをきちんと治すことで、治療前より口ものとが飛び出るということはありません

 





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