【必見】マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いって何?
矯正治療を始めた方の悩みとして
マウスピース矯正で始めたけど、治療がうまくいかない。
ワイヤー矯正で始めたけど、実はマウスピース矯正でも治療可能だった。
などのご意見を耳にします。
治療前には必ず「マスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の違いを知ったうえで、最善の選択をしていただきたいと思っています。
矯正装置には、それぞれ得意と不得意があります。
白数デンタルオフィスでは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方に対応し、患者様のライフスタイルや最終的なゴールをしっかりとご相談した上で、最適な装置をお選びいただけます。
矯正治療の最終的な目的は、「機能的で美しいかみ合わせ」を実現することです。
人生で一度の矯正治療。後悔のない選択をしていただけると幸いです。
マウスピース矯正の歴史と信頼性
マウスピース矯正の歴史は、1940〜1950年代にまでさかのぼります。
この頃から取り外し可能な矯正装置が試験的に使用されていましたが、当時の技術では精密な歯の移動が難しく、ワイヤー矯正が主流でした。
現在のようなデジタル技術を活用したマウスピース矯正は、1997年に米国アライン・テクノロジー社が開発した「インビザライン」によって大きく発展しました。
このシステムでは、口腔内スキャナーとコンピュータシミュレーションを用いて治療計画を作成し、段階的に歯を動かす技術が確立されました。
マウスピース矯正自体は70年以上の歴史があり、現在主流のデジタルマウスピース矯正は25年以上の実績があるといえます。
当院では、インビザラインを使用した矯正治療を行っています。
歯の矯正をするマウスピース装置を「アライナー」と呼びます
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは?
マウスピース矯正とワイヤー矯正では、使用する装置が異なるため、それぞれに得意な症例と苦手な症例があります。
- ワイヤー矯正:ほとんどすべての症例に対応でき、適用範囲が広い治療法です。
- マウスピース矯正:装置の特性上、歯を動かしにくいケースもあるため、すべての症例に適しているわけではありません。
そのため、ご自身に合った治療法を見極め、適切な治療を提供できる歯科医院を選ぶことが重要です。
白数デンタルオフィスでは、患者さんのライフスタイルに応じてワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらも選択可能です。
万が一マウスピース矯正で十分な効果が得られない場合でも、ワイヤー矯正で最後まで治療が完結するリカバリー体制を整えています。
マウスピース矯正ってきちんと治るの?
マウスピース矯正を成功させるには、1日20時間以上の装着が必要です。
しかし、実際には「始めてみたものの、思うように進まない」という方も少なくありません。
当院では、そのような方でも安心して治療を受けられるよう、以下のリカバリー体制を整えています。
■マウスピース矯正がうまくいかない理由
-
装着時間が確保できない
仕事や生活習慣の影響で、マウスピースの装着時間が不足することがあります。その場合は、ワイヤー矯正に変更が可能です。 -
歯の動きが不十分
マウスピース矯正のみでは理想的な歯の動きが得られないケースもあります。その場合、部分的にワイヤー矯正を併用する「ハイブリッド治療」を行います。 -
より早く治療を完了したい
マウスピース矯正で治療を開始したものの、より短期間での治療完了を希望する場合は、ワイヤー矯正に切り替えて噛み合わせを整えます。
当院では、マウスピース矯正がうまくいかない方がワイヤー矯正へ変更した場合、追加の治療費は必要ありません。すべての患者様が安心して治療を受けられ、最終的に健康なかみ合わせを実現できるよう全力でサポートいたします。
⇒ 短期間・難症例に対応するワイヤー矯正「GEAW(ギア)システム」
マウスピース矯正はどの医院で受けても同じ?
インビザラインは、世界で1,700万人以上の治療実績を誇るシステムですが、どの医院で治療を受けても同じ結果になるとは限りません。実は、インビザラインの治療結果は、ドクターの技術や経験によって大きく左右されます。
■マウスピース矯正がうまくいかない主な理由
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治療計画の立案が重要
インビザラインでは、歯の動きをコンピュータシミュレーションで計画しますが、その設計や調整を行うのはドクターです。適切な診断と計画がなければ、理想的な歯並びにはなりません。 -
ドクターの経験と知識が影響する
インビザラインの治療は、患者の歯並びや骨格に合わせた調整が必要です。経験豊富なドクターほど、症例に応じた適切なアプローチができるため、より良い結果が期待できます。 -
追加の処置や微調整が必要な場合がある
アタッチメント(歯の表面に付ける突起)や顎間ゴム(ゴムかけ)など、インビザラインの効果を最大限に引き出すための処置があります。これらの適用判断も、ドクターのスキルに大きく依存します。
インビザラインは世界共通のシステムですが、ドクターの診断力・治療計画・技術によって結果が異なります。
白数デンタルオフィスでは、院長白数正義がすべての患者さんの治療計画を立て、治療経過を確認しています。治療計画通りに進まない場合でも、すぐに対応可能です。少しでも多くの方が安心して治療を受けていただける体制を整えております。
矯正前に必須の「顎機能検査」
マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも、治療を受けるのは「同じ人間」です。
つまり、不正咬合(悪い歯並び)に対する診査・診断が不可欠となります。
歯並びは単なる見た目の問題ではなく、上下の顎の動きを制御する「かみ合わせ」としての機能的な治療が求められます。
矯正後に「見た目はきれいになったけれど、うまく噛めない」「顎が痛い」「どこで噛めばいいのかわからない」といった問題が生じるケースもあります。
そのため、治療前の顎機能検査(顎の動きの精密検査)が非常に重要と考えています。
白数デンタルオフィスでは、すべての患者様にオーストリア・ナソロジーの概念に基づいた「CADIAX(キャディアックス)」を用いた顎機能検査を実施しています。
矯正治療に必須な顎機能検査 : CADIAX(キャディアックス)
インビザラインの治療例
【30代女性、外科手術なしで開咬・オープンバイトをインビザラインで治療した症例】
主訴 :前歯で噛めない。他医院では治療が難しく、外科手術が必要と言われた
矯正装置:インビザラインによるアライナー矯正
抜歯の有無:第3大臼歯(親知らず)のみ抜歯
外科手術の有無:なし
【治療前】
【治療後】
【インビザラインでのシミュレーション】
、少しでも違和感が少ない方法で治療したい!」
■ドクターコメント
患者さんは他医院で外科手術が必要と言われて、矯正治療をあきらめていたそうです。
HPを検索して県外から当院に相談に来られました。
ワイヤー矯正(ギアシステム)とマウスピース矯正(イビザライン)で悩まれていましたが、マウスピース矯正でも治療可能であることをお伝えし、インビザラインで治療を行いました。
前歯で噛めるようになり大変喜んでいただけました。
ワイヤー矯正に比べて、マウスピース矯正・インビザラインは通院頻度が少なく(2~3か月に一度)ですので、遠方の方でも負担なく治療を進めることができました。
【20代女性、1度目の矯正治療から後戻りした開咬・オープンバイトをインビザラインで再治療した症例】
主訴 :10代のころ矯正治療をしたんですが、徐々に前歯で噛めなくなりました。
矯正装置:インビザラインによるアライナー矯正
抜歯の有無:第3大臼歯(親知らず)のみ抜歯
外科手術の有無:なし
【治療前】
【治療後】
【インビザラインでの歯の動きのシミュレーション】
■ドクターコメント
患者さんは10代のころ矯正治療を受けたそうですが、20代になってから徐々に前歯が開いてきたそうです。前歯で噛み切れなくて困っていました。
開咬になる原因は様々ですが、親知らずが生えてくると開咬になる方がいます。
親知らずが生えことで、奥歯のかみ合わせが崩れ、顎の位置が変化し、開咬になってしまいます。
ワイヤー矯正とマスピース矯正のどちらでも治療可能とお伝えし、県外からの通院を考えマウスピース矯正を選択されました。
前歯で噛めるようになり大変喜んでいただけました。
【30代女性、重度のがたがた、八重歯を非抜歯、インビザラインで治療した症例】
主訴 :がたがたを治したい。前歯で噛めない。他医院で小臼歯4本の抜歯が必要と言われたが、できる限り抜歯をせずに治療したい。
矯正装置:インビザラインによるアライナー矯正
抜歯の有無:第3大臼歯(親知らず)のみ抜歯
外科手術の有無:なし
【治療前】
【治療後】
【インビザラインでのシミュレーション】
【ドクターコメント】
他医院で小臼歯の抜歯が必要と言われていましたが、抜歯をしないできれいに治りました。
ワイヤー矯正(ギアシステム)でも治療可能でしたが、通院回数、治療中の違和感などからマウスピース矯正・インビザラインを選択されました。
重度の叢生でもインビザラインで治療可能な場合もあります。
インビザラインでは難しいと言われた、がたがた、八重歯でお悩みの方は一度セカンドオピニオンで相談されることをお勧めします。
【30代男性、ガタガタの歯を治したい。重度のガタガタをインビザライン、非抜歯で治療した症例】
主訴 :かみ合わせが深い。がたがたでは磨きが難しいのできれいな歯並びにしたい。
矯正装置:インビザラインによるアライナー矯正
抜歯の有無:第3大臼歯(親知らず)のみ抜歯
外科手術の有無:なし
【治療前】
【治療後】
【インビザラインでのシミュレーション】
【ドクターコメント】
かみ合わせが深く、重度のガタガタでしたが、インビザラインで治療を完了しました。治療にも協力的でとてもスムーズに治療と進めることができました。治療後はがたがたがきれいになり、歯磨きがとても楽になったと喜んでいただけました。
インビザライン治療時の注意点
①1日20時間以上装着する必要があります。正しく装着できない場合、良好な治療結果が得られない・治療期間が延長するなどのリスクが考えられます。
②口腔内の状況に応じて、本矯正装置では対応できないこと・または補助矯正器具が必要になるケースがあります。
③1週間~2週間毎に患者様ご自身で新しい装置へ交換していただくため、自己管理が重要です。
④新しい装置に交換後1~3日ほどは痛みや違和感が出ることがあり、その程度には個人差があります。
⑤治療後には、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)の装着が必要です。
⑥薬機法未承認の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
⑦保険適応外の治療であり、一般の歯科治療と比べ治療費が高額であることが考えられます。