2024年9月から4か月間、白水貿易大阪本社で開催していた「生理的な機能咬合を考慮した矯正実践コース」が無事終了いたしました。
今回も全国から熱心な先生方がご参加くださり、大変活気に満ちたセミナーとなりました。
受講生の皆様、お忙しい中本当にお疲れさまでした。
本コースは、ゴムメタルを用いたGEAW(ギア)システムの習得を主な目的としております。
しかし、矯正治療は単に歯を動かす技術の習得だけでは成功しません。
矯正治療は、単なる「歯並び」の改善に留まらず、
骨格全体に調和する「咬合」へと導くことが求められます。
そのためには、
・不正咬合とは何か?
・なぜ不正咬合が生じるのか?
・どのように不正咬合を治療すべきか?
といった基本的な概念の理解が不可欠であると考えています。
また、本コースの特徴として、全受講生を対象に不正咬合の診断に欠かせないCADIAX(キャディアックス)を用いた顎機能診断の実習を実施しています。
CADIAXは、元ウイーン大学歯学部補綴学教授のルドルフ・スラビチェック先生が開発された装置で、顎の動きを計測することにより、顎関節の病態の把握と治療下顎位の算出が可能となります。
非常に情報量の多いコースではありますが、臨床応用を意識した各種フォローアップコースもご用意しております。今後も受講生の皆様と共に学んでいくことを楽しみにしております。
なお、来年も同じコースを企画しておりますので、再びご受講いただけることを心よりお待ちしております。