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前歯の部分矯正後、うまく噛めない。

抜かない、外科手術なしの矯正

 

本日、矯正の相談に来られた20代の女性。

過去に矯正治療経験がありました。

 

高校生の時に下の前歯のガタガタだけを部分矯正で並べたとのこと。

矯正治療直後はなんともなかったようです。

 

しかし、二十歳を過ぎるころから、次第にかみ合わせに違和感を感じるように。

症状としては

上下の歯できちんとかむことができない。

顎の関節がカクカク音がして痛い。

顎がだるい。

口が開いしまう。

など。

 

矯正治療後、数年経っていますので直接の影響は分かりません。

 

しかし、実際にお口の中を見ると、下の前歯が上の前歯に強くあたっていて、かみ合わせが安定していません。

 

下の前歯のガタガタだけを治した。

→下の前歯全体が通常の位置よりも前にきた

→下の前歯が上の前歯と強く当たるようになった(元々のかみ合わせの状態も関係している)

→下あごが後ろに下がるようになった。

→顎の位置がずれうまく噛めなくなった

と考えました。

 

あくまでも僕の考察で、すべての方に当てはまるわけではありません。

 

部分矯正がよくないのではありません。

しかし、上あごだけ、前歯だけを治した方の中には、

上下がうまく噛めなくなったと訴える方が少なくありません。

 

実際に当院でも2度目の矯正治療をしている方は、部分矯正の方が多いのが事実です。

 

骨格全体、かみ合わせ全体をみて、歯の並びを整える必要性を痛感しています。

 

したがって、当院では基本的に見た目の改善のための部分矯正は行っていません。

 

部分矯正だけで、全体をきちんとしたかみ合わせにするのは難しいと考えています。

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