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親知らずを抜歯するだけで開咬が改善

抜かない、外科手術なしの矯正

「開咬」=「前歯がかみ合わず奥歯でしか咬めない」という状態を指します。

「開咬」=「オープンバイト」とも言います。

 

前歯で食べ物をかみ切ることをできない。

奥歯しか当たらないので、奥歯に負担がかかって痛い。

などの症状がみられます。

 

当院では開咬の原因は「奥歯のかみ合わせの悪さ」にあると考えています。

奥歯のかみ合わせを悪くしてる主な原因は「親知らず」

現代日本人で親知らずまでの32本がきちんと生えていて、正しいかみ合わせできちんと機能している方はほとんどいらっしゃらないかと思います。

かみ合わせを治すためにはまず「親知らずの抜歯」が第一選択になります。

下の写真は「開咬」を主訴に来院された患者さんが、矯正治療のために親知らずの抜歯をすると、開咬状態が改善した写真です。

開咬の原因は「舌癖=舌を前に出す癖」とも言われていますが、今回は舌癖に対する指導は何もしていません。

やはり、かみ合わせを崩す原因は奥歯にあるいっても間違いないと思います。

親知らずの抜歯をすることで、奥歯のかみ合わせが変わり、あごの位置関係が改善した結果、開咬が改善したのだと考えています。

 

しかし、一度開咬になってしまうと、親知らずの抜歯をしても開咬が完全に改善するのはやはり難しいのが現状です。

これから、矯正治療をして開咬を改善する予定です。

 

ここで誤解してはいけないのが、開咬の原因が奥歯のかみ合わせの悪さだからと言って、奥歯を削ってしまうことです。

 

奥歯を削ると開咬がひどくなります!!

 

奥歯を削る行為は奥歯のかみ合わせをより悪くするのです。

 

開咬で奥歯を削ってしまい、開咬がよりひどくなった方を何人も見てきました。

開咬の改善のために、絶対に奥歯を削ってはいけません。

 

奥歯のかみ合わせの悪さの改善には奥歯の位置自体を変える必要があります。

 

開咬の方は奥歯を削る前に一度ご相談ください。

 

そして

小臼歯の抜歯をしない開咬治療

外科手術をしない開咬治療

という選択肢を一度ご検討いただければと思います。