こどもの矯正治療「1期治療、2期治療ってなに?」
みなさんこんにちは。院長の白数正義です
以下はお子さんの矯正治療を考えている方からのよくあるご質問です。
どんな方法があるの?
いつから始めれば良い?
どれくらい期間がかかるの?
費用はどれくらい?
などなど。
特に、こどもの矯正治療だけで大丈夫?なども気になるところだと思います。
今回は、そんな疑問に少しでもお答えできればと思います。
1期治療と2期治療、何が違うの?
子供の矯正治療には、大きく分けて2つのステージがあります。
1期治療は子供の矯正、2期治療は大人の矯正とも言われます。
1期治療では、歯並びを整えるだけでなく、歯並びを乱す原因となる舌の動きや姿勢、呼吸などの改善にも焦点を当てています。
通常、1期治療の開始は6、7歳頃からとなり、治療期間はお子さんの成長に合わせて、2から3年程度となります。
でも、なんでまた歯がずれるの?
1期治療を終えた後でも、時折、歯並びが悪くなることがあります。
この現象を「後戻り」と呼びます。
きれいになった歯がガタガタになった。などがよくある後戻り。
例として、前歯が開いている(開咬)状態で当院に来院された7歳の男の子がいます。
前が空いていて物が噛み切れない状態です。
子どもの矯正治療を行い前歯で噛めるようになりました。
しかし、その後徐々に前歯が空いてきて、最終的にはかなりの開咬状態になってしまいました。
後戻り、一体何が原因?
後戻りの原因は多岐にわたります。
遺伝的な要因だけでなく、口元の筋肉の働きや新しく生えてくる奥歯による影響などが考えられます。
特に開咬は、お口の筋肉のバランスが悪く、後戻りしやすいとされます。
後戻りを防ぐためには、定期的な診察、矯正装置の正しい使用、そして良好な口腔衛生習慣の維持が大切です。
それでも大切な、2期治療の話
1期治療で歯並びがきれいに整うことが理想ですが、必ずしもそうはならないこともあります。
そのためには2期治療の存在を知っておくことが重要です。
2期治療では、お子さんの顔や顎の成長が終わった後に、最終的な噛み合わせを固定します。
特に14歳頃の臼歯までの噛み合わせが大切です。
最終的な目標は、18歳頃にすべての大人の歯でしっかりと噛めるきれいな歯並びとなります。
気になるお財布の問題、2期治療の費用について
1期治療を行った医院であれば、2期治療の費用は子供の治療費からの差額のみとなることが多いです。
しかし、大人の矯正治療を行っていない医院で1期治療を受けた場合、他の医院で2期治療をする際には、その治療費が全額必要となることがあります。
このような予期せぬ出費を避けるため、1期治療を始める際には、2期治療に関してもしっかりと相談しておくことが大切です。
お子さんの口元の成長は約18歳まで続きます。
1期治療を開始する前に、2期治療についてもきちんと相談しておきましょう。
そして、そのためには情報をしっかりと把握し、適切な質問をすることも大切です。
この記事が、皆さんのお役に立てれば幸いです。