治療方法は主に5つの方法を症例によって組み合わせます。
おくちのトレーニング + マウスピース
あごの成長、歯並びは、お口ポカンのような口の周りの筋肉の悪いクセに影響を受けます。また、このようなクセがあごの位置をずらすことで、体全体の骨格に影響を与えるため、姿勢や呼吸が乱れる原因になることもあります。
歯並びを治す前、治した後にトレーニングを行うことで、あごの正しい成長だけでなく、体全体の健やかな成長を促します。
オーバーレイ
歯並びが悪くなる原因は、歯の大きさやあごの幅の不足だけではありません。奥歯のかみ合わせが低くなり、下あごの骨の高さが不足していることが歯並びを悪くします。こどものうちにあごの高さの成長を促すことができるのが、オーバーレイ装置です。
これは、乳歯の上に厚みのあるかぶせを張り付けることで、奥歯のかみ合わせを正常にし、あごの高さの成長を促す装置です。
ワイヤー装置
歯のガタガタをきれいにするための方法は2つあり、ワイヤー装置はその一つです。歯のガタガタが強い場合や家での付け外しが難しい場合はワイヤー装置をおすすめします。
ワイヤー装置は家での取り外しがないので、治療効果を24時間発揮します。しかし、歯みがきがしづらいため、むし歯や歯肉炎のリスクが高いのが欠点です。ワイヤー装置を使う期間は症例の難しさにより異なりますが、約半年から1年です。
アライナー装置
歯のガタガタをきれいにするための方法は2つあり、アライナー装置はその一つです。アライナーは透明なシート状の装置で、取り外し可能です。違和感の強いワイヤー装置に比べ、目立ちにくく、食事の時に外せたり、歯みがきがしやすく、スポーツをするお子さまにも安全です。ただし、24時間付けたままのワイヤー装置と違い、アライナーは毎日自分で着脱していただきますので、付けている時間が少ないと治療が進まないことが欠点です。アライナーを使う期間は半年から1年半です。
リテーナー
こどもの治療が終了した後は、すべての歯が永久歯に生え変わるまで経過をみていきます。そのあいだ、歯並びを保つためにリテーナー装置を使います。取り外し可能な装置で、食事と歯みがきの時以外は装着していただきます。