受け口非抜歯矯正
重度の受け口。 近医からのご紹介。
8歳 女の子 / 治療期間:2年1カ月
オーバーレイ装置2×4(ワイヤー)装置
リテーナー(保定装置)使用
近医からのご紹介を受けて来られました。
重度の受け口で、上の前歯が下の前歯に完全に隠れています。
上下の前歯8本が大人の歯に生え変わっている途中です。
下のあごが前に出ているというよりも、上のあごの前方向への成長不足が見られました。
奥歯のかみ合わせの高さが不足しており、下あごが前上方向へ回転している状態です。
★治療方法★
患者様の骨格に適したかみ合わせの高さになるようにオーバーレイ装置を使って高さを補正します。
2×4(ワイヤー)装置を使って上あごの前方向への成長を促し、上下の歯のかみ合わせを治します。
装置を除去し、治療を終えました。
保定装置を使いながら3カ月毎のチェックを継続しました。
7番目の歯が生えてきたことから、半年ごとに切り替えてチェックを継続中。
beforeは治療開始前。afterは治療終了後1年半の写真です。
★ポイント★
骨格的に治療後のかみ合わせ状態に適応しやすい患者様なので、経過は安定しています。
しかし、受け口の傾向を持っているので、成長期が止まるまでは経過をみていく必要があります。
あごの成長具合によっては、受け口が戻る可能性があるからです。
もし再矯正が必要になったとしても、噛み合わせのバランスを子供のうちに整えているので、
大人の治療からスタートするよりは、難しくない治療となります。
このように奥歯のかみ合わせからアプローチすることで、外科手術や抜歯をせずに受け口を治す方法があります。
他院で矯正相談をして「外科手術が必要だから成長するまで待ちましょう」と言われた場合でも、当院に一度ご相談ください。