「不正咬合 (=歯並びが悪い)」というと、現代人は顎が小さく、顎の中に歯が並びきれないためにおこると考えられています。
しかし、単純に顎の大きさと歯の大きさのバランスの悪さだけではありません。
不正咬合の多くは奥歯に原因があるのです。
奥歯の歯並びの悪さは顎の位置のずれも引き起こします。
「良いかみ合わせ」にするためには、奥歯のかみ合わせを治し、顎の位置のずれを治す必要があります。
奥歯のかみ合わせを直すことにより、前歯のかみ合わせもよくなり、非常に安定したかみ合わせをつくることが出来ます。
不正咬合の原因となる顎の位置のずれを把握するためには、客観的な検査が必要です。
当院では矯正治療を受けていただくすべての患者さんに、詳細な検査【顎機能検査 (CADIAX)、骨格分析、模型分析、3次元CTなど】を実施しています。
詳細な検査により、患者様の不正咬合の原因を分析します。
かみ合わせの検査だけでの受診ももちろん可能です。
不正咬合を根本から治療するためには原因である「奥歯のかみ合わせの不調和」を直す必要があります。
多くの場合、奥歯のかみ合わせの不調和を生んでいるのは親知らず (第三大臼歯) です。
当院では現在のかみ合わせを詳細に検査したあと、奥歯の抜歯部位を決定します。
中間歯 (小臼歯) の抜歯をほとんど行いませんので、成人の方でも治療期間は平均で1年〜1.5年です
当院では、小児期の矯正治療にオーバーレイ治療を行っています。
オーバーレイ (Overlay) 治療とは第1乳歯臼歯、第2乳臼歯の上に金属、またはプラスチックのかぶせ物を装着することにより、下顎を適切な位置に誘導し、顎顔面の成長を適切に促す咬合誘導治療です。
従来からある顎外固定装置 (頭にバンドなどをつける装置) や可徹式矯正装置(取りはずし式の装置)はお子様に対する負担が大きく、装置をつけていないと効果が発揮できないのが現状でした。しかしオーバーレイ治療は 、見た目の問題や、取り外しといった手間がないので、お子様に対する負担がほとんどありません。
お子様の歯に装着するオーバーレイは、顎機能総合検査 (CADIAX、骨格分析、模型分析など) から算出されたデータに基づいて、オーダーメイドで作成しています。
患者様の矯正相談と、当医院の矯正治療の考え方の概要の説明を行います。
レントゲン検査や最新コンピューターを駆使して、患者様のかみ合わせ、歯並び、顎機能の診査等をきめ細かく検査していきます。
1回目の検査のデーターにもとづき患者様に治療計画と治療上の問題点、治療費等を説明します。
1週間に2〜3回の来院により術前処置と口腔清掃の練習を行います。
治療のための矯正装置を装着し本格的な治療がスタートします。
動的矯正治療期間中は、1ヶ月に2度来院して頂きます。
治療経過が順調であるかどうかをチェックし、状況に応じた治療を進めます。
繰り返しレントゲン検査、あるいは顎機能診査等により再度診査を行い、治療経過が順調であるかどうかをチェックし、状況に応じた治療を進めます。
動的治療を終了するための最終チックを行い、保定装置の作成を行います。
すべての矯正装置を除去し保定装置を装着し動的矯正治療は終了します。
これから保定期間に入ります。
保定期間中は、2〜3ヶ月に1度の来院となります。
この期間に再度顎機能診査等を行い、保定装置の管理と咬合の管理を行います。
保定期間は約2年で、保定装置の管理と咬合の管理を行い、とくに咬合上の変化がなければ治療は終了します。
※遠方の方にも対応させていただいております。ぜひご相談下さい。
項目 |
料金 (税込み) |
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成人矯正 |
メタルブラケット セラミックブラケット 保定装置 |
756,000円 810,000円 54,000円 |
小児矯正 |
324,000円 |
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管理料 (月に1回のみ) |
5,400円 |